VISI Flow - Going Green VISI Flow - Going Green VISI Flow - Going Green VISI Flow - Going Green

PDFVISI Flow - エコを目指して

フランスとスイスの国境にあるBienne湖の隣に位置するDomteknika社は、自動車、家電、パッキング、その他デザイン業界における世界的企業に対して技術及び戦略面で支援を行っているサービス会社です。

1999年にJean-Luc Thuliezによって設立されたDomteknika社は、環境を大切にし、生態系への影響を最小に抑える設計と生産方法の改善に前向きに取り組み、また深く関わって来ました。特に研究開発グループは、コスト分析、ツーリング、樹脂とポリマー工学、プロトタイプに影響を与える設計について研究を行って来ました。

"VISI Flowの助けを借りて、我々は競合に比べ3倍早く仕事をしています。VISI Flowの技術的優位性の賜物です。”

Jean-Luc Thuliez

そのプロジェクトの一つは、無公害でリサイクル可能な環境に優しい自動車の研究でした。

Poitou Charente regionから委託されたプロジェクトを推進しながら、Domteknika社はDiedreDesign and Induct社と協業して、公害、製造、リサイクルの観点で環境に優しい自動車REDIGO-SOFTCARを製作しました。最近開催されたMondial de l'automobileショーでは多くの関心を集め、この自動車は直に生産されることが期待されています。

リサイクル
「REDIGO-SOFTCARは明らか、最初に我々に提示された環境重視型自動車の基準を満たしています。」とJean-Luc Thuliezは説明します。「エコカーの概念は重要な課題であり、多くの自動車会社ではいつも議題に上るテーマです。しかし、このプロジェクトでは、排ガス汚染だけが考慮すべき生態系の課題ではありませんでした。プロジェクトの目的は、炭酸ガス排出量削減と自動車リサイクルの環境配慮型自動車の生産でした。また、プロジェクトの他の目的は、製造コスト削減のための研究と、低コスト自動車販売に対する市場からの強い要求に応えることでした。しかし、燃料電池自動車の電池は依然高価で、ここ数年の間はコストの比重を大きく占めることが明らかでした。」

地球を守る努力を続けながら、Domteknika社はAngel Interceptorも開発しています。これは、並外れた加速と時速260キロに迫る最高速度を持つ“電気のお化け”です。

使用材料の削減
Domteknika社は、環境に優しい自動車REDIGO-SOFTCARの組み立てに使用する材料の種類を劇的に減らすことに重点を置きました。その結果、使用されている熱可塑性高分子材料の種類を大幅に減らす可能性を見出しました。

調査の結果、通常の自動車のダッシュボードの生産には、多くの異なる高分子化合物が使用されていることに注目しました。個々の部品の解体とリサイクル用材料の仕分けは時間が掛かり、また費用のかさむ工程です。エコカーの生産に当たって、製造とリサイクルのコストが余りにも高く、環境への配慮が希釈されるようでは意味がありません。

「それは最初の試練でした。」とJean-Luc Thuliezは説明します。「そのような要件に基づく車体設計はそれまで経験したことがありませんでした。しかしゴールに到達するためには、部品の設計と生産は充分最適化されていることを保証する必要がありました。そのため我々は形状解析のみならず、樹脂流動工程のシミュレーションを行う必要がありました。」

部品製造あるいは樹脂成型の失敗を正しく予測する手順は、特に乗客の安全にとっては極めて重要です。頭部への衝撃は自動車産業では重要な課題であり、モデル解析がいかに価値あることかを示す例は、周囲のエアバッグ部品設計に如実に現れています。産業界は、エアバッグ装着位置から50mm以内の樹脂成型部品にウェルドラインがないことを保証するよう求めています。何故なら、ウェルドラインは衝撃試験に耐えられない応力に弱い箇所であり、その結果樹脂部品の破片が乗客の周りに飛び散るからです。もしある単体部品が衝撃試験に耐えられない場合は、新しいCADモデルと新しいツーリング一式が必要になります。既に3次元CAD技術を有していたDomteknika社は、樹脂流動シミュレーションに関する複数のソフトウェア・ベンチマークテストを実施しました。広範なテストとそれに続く樹脂技術専門家Yves Lozachからの助言を得た後、Domteknika社は2008年12月にVero SoftwareからVISI Flowを購入しました。

VISI Flow - 3倍高速
Jean-Luc Thuliezにとって樹脂流動シミュレーションは新しい経験でしたが、VISI Flowの評価は既に高いものがありました。「VeroチームとAfcoplast(http://www.afcoplast.com/)双方の助言、トレーニングそしてサポートは申し分ありませんでした。我々はソフトウェアの使い方を学んだだけでなく、射出成型パラメータと樹脂部品設計がどのように射出成型樹脂部品に悪影響を及ぼすかを理解できるようにもなりました。ソフトウェアそれ自体は高速で正確、また最も重要なのは完成度が高いことでした。我々は現在全てのVISI Flowオプションを使用しています。何故なら、我々にとって、設計上の選択と、最適成型条件内で使用されている材料との互換性を保証することが必要不可欠だからです。しばしば、いくつかの熱可塑性材料による解決策を試す必要がありますが、この場合開発時間に大きな遅れを生じさせないVISI Flowの設定と計算時間には大きな優位点があります。樹脂流動シミュレーションの結果が得られた後、成型上の課題を修正するために、しばしばCADモデルに変更を加える必要があります。VISI Flowは製造上の潜在的な問題を驚くほどの精度で予測し、対策を打つための可能な限りの最大の猶予を与えてくれます。」

Domteknika社開発エンジニアであるEtienne Crozierは、樹脂流動シミュレーションの利点についてさらに説明します。「樹脂成形業界では、成形中に何が起こるか、そして圧力下で材料はどのように振舞うのかをよりよく理解するために、我々はしばしば材料に集中しようとする習慣があります。VISI Flowの助けを借りて、明確なそして超高精度の解析結果を樹脂メーカーに提供することができます。また、指定したポリマーに関する結果を保証することも可能です。」

VISI Flowは充填シミュレーションを皮切りに、反り、ウェルドライン、エアトラップ検出、そして最終的に最適ゲート位置の決定に至るまで、Domteknika社のチームによって最大限に使用されています。

Jean-Luc Thuliezはこう結論付けます。「VISI Flowの助けを借りて、我々は競合に比べ3倍早く仕事をしています。VISI Flowの技術的優位性の賜物です。」

 

ユーザー情報:

会社名: Domteknika SA

Web: www.domteknika.ch

 

導入効果:

  • CADに依存しない樹脂流動解析
  • プロジェクト開発時間に大きな遅れなし
  • VISI Flowは、反り、ウェルドライン、エアートラップなどの製造上の潜在的問題を検出し、最適なゲート位置を予測
 
コメント:

「VISI Flowの助けを借りて、我々は競合に比べ3倍早く仕事をしています。VISI Flowの技術的優位性の賜物です。」

Jean-Luc Thuliez

 

前へ | 次へ